幸せな再会 ー輪廻転生のハナシー

唐突ですが、
みなさん、輪廻転生というものは信じますか?


ペットを愛する方の多くは、
虹の橋を渡ったわがコに、わりと普通に
「また帰っておいで」
とか、
「生まれ変わったらまたウチに来て」
とか言いますね。

正しいかどうかを証明をすることは困難ですが、
私は、ヒトも動物も何度も生まれ変わってたくさんのことを学ぶということを
当然のことというか、常識というか、極フツーのこととして捉えています。

だから今生で出会う様々な人々や生きとし生けるものすべては、
今までにもどこかで会ったことがあるかもしれないわけです。

私の場合、
人間同士よりも動物さんとの間でそれを確信するような体験がいくつかあるんです。

そのうちの1つのケースをご紹介させてください。

ある老猫さんのことです。
それは、シッティングのお客様のネコさんです。

飼い主様と打ち合わせの時は、ハウスの中からチラッとこっちを見ただけのご挨拶でした。
実際のお世話の時は、クールでありながら呼びかけに反応しているのはわかったし、
意外にフレンドリーなんだなーと少し印象が変わりましたが、
それでも依然、スリスリ甘えてくるようなコではありませんでした。

それがある日のこと、
デスクの上を歩いていたネコさんが、あれ?という顔をして止まり、
固まったままじーっと私の顔を見つめてくるんです。

ん?ナニ?どうしたの?
と私も見つめ返していたら、
何かがパーッと開いた感じになり、
デスクを降りてずんずんこちらに向かってきます。
そしてなんのためらいもなく、膝に前足を乗せて顔を近づけてきます。

なんだなんだ!?と思ったのも束の間、ぴょんと全身を私へ預けて来ました。

私としては、当然びっくりするんですが、
それは表面上のことで、
実は私もなんのためらいなく、ぎゅっと抱きしめてました。
まったく抵抗などせず、
まるで毎日そうしているかのようにリラックスして
満足そうなネコさん。

すると、今度は抱っこされながら私の方へ向き直り、
またまた顔をじーっと見つめて、
完璧に爪をひっこめたやわらかいお手手で私の頬に何度も触れてくるんです。

さらに自分の鼻を私の鼻に押し当ててくる。
何度も何度も。

そしてそれを受け入れる私自身にも躊躇はない。

繰り返しますが、私の頭は驚いてるんですよ。
だって、ネコさんって例え飼い主さんに対してでもあまりそんな行動しないでしょ。
特にこのコはクールな方だったんだから。

うわー、なんだなんだ?急にどうしたんだ?
って、フツーに思うわけですよ。

でも、私のコアの部分・・・深い部分の私はまったく驚いてないのです。
そこには、ただ愛が満ち満ちていて、
ものすごく幸せで濃密な時間だったんです。
「愛」だけがそこにある。

この日の後にもう2回、お世話しに訪問して、
そのたびに同じようにして、とても幸せな時間を過ごしました。

念のため断っておきますが、このネコさんは
現在の飼い主さんにとても愛されて幸せなんです。

今回の彼女のこの行動は
「ネコがやさしくしてくれるシッターに懐いた」
とか、そういう話しではないんですよ。

これは時空を超えたなつかしい再会です。
そのことにはすぐ気が付きました。

”また会えてよかったねー”
と言い合いました。

今回のご依頼の最終日、
彼女は玄関に先回りし(普段こんなことは絶対にしない)、
私の靴を抱え込むようにして、
帰り支度をする私を躊躇させました💦

でも、彼女はわかっているんです。
私達は、時空を超えてこの時代にまた会えた、これは神様からのご褒美!?
またきっと会えるね!って。

なので、そんな奇抜な行動をしておきながら、
私がありゃりゃ~という顔をしたら、
「なんちゃって!」みたいにニヤッとしてサッと部屋に戻りました。

うれしさと、さみしさと、なつかしさと、
でも何よりも大きな大きな愛情に満たされた体験でした。

さぁ、ひとつ疑問が浮かびますね。
私たちは、いつどこで会ったのでしょうか。。。

こういうことについては、私も訓練してまして、
名称は、アニマルコミュニケーションだったり、
リーディングだったり、
まあ、なんでもいいのですが、
せっかくなので、自分なりに探ってみますと、

1つイメージが出てきました。
現在のネコさんとは別のネコさんの姿。

色も体格も違う、このネコさんは誰かなー、
あぁ、そうだ、きっとあのコだ。
私がまだ小学校低学年の頃、
近所の野良のネコさんが、ある日
石のフタがついた下水道の中へ入っていこうとしているではありませんか!!

なんでそんなところへ!?アブナイじゃない!
と思った幼き日の私は、懸命にネコさんを引っ張り出しちゃったんです。

そのネコさんは、具合が悪かったらしくて、
後から振り返ると、おそらく人目につかない死に場所を探していたんです。

幼かった私は、ネコさんのそういう習性を知らずに
ずいぶんおせっかいで迷惑なことをしてしまいました。

そのネコさんは次の朝にはお空へ旅立っていました。
このことは、後から何度も思い出して心のなかでゴメンネと誤ったものです。

あのネコさんは、この時のネコちゃんってことですか?
でもそのコとはたった半日のおつきあい、私が一方的にいらぬおせっかいをしただけよねー・・・

うーん、どうやらそれより前になんらかのつながりがあるみたい。
でもそれはもう、今生の私のことではないらしい。

私が自力でわかるのはこれくらい。

このようなことは興味深いし、
もっと鮮明にクリアにどこの誰なのかが分かったら楽しいだろうに・・・
と思ったりもします。

私よりももっとクリアにそういうことを観る能力のあるお人が
世の中にはいます。
でもそれを誰かの説明で知ったところで、なんの足しになるのか?

そんなものがなくてもこの確信に満ちた感覚がある。
なによりも!!
そのネコさんとの間には愛が満ちていた。

今生で既に老猫さんのそのコ、
次はどんなふうに会えるのかな。
今度はいっしょに何かを達成できるかな。
とっても楽しみです🐾

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